2015年4月29日水曜日

システマとロシア正教会

最近、システマの入門書
「ロシアンマーシャルアーツ システマ入門」
を読みました。
この本の中でシステマの哲学として3つのキーワードが挙げられていました。

「Calm」
「破壊の否定」
「ロシア正教会」

このうち「ロシア正教会」がキーワードであることがとても印象的で、また同時に安心感にも似た思いを抱きました。

システマの創始者や著名なマスターは、敬虔な教徒であるとのことです。システマの世界では、ある一定のレベル以上になると、人智を超えた存在と適切な関係を持つことが大切になってくるのだろうと私は解釈しています。そうでなければ、サイキの力は使えないでしょう。旧ソ連はマルクスレーニン主義を標榜した国でしたが、その国の特殊部隊スペツナズの隊員には、神が必要だったということです。

旧ソ連の物理学は西側諸国のものとは違っており、また、脳や超心理学の研究を本気でやっていたようなので、その研究結果がシステマに反映されているところもあるのかもしれません。

2015年4月22日水曜日

たんとう功とシステマ式の呼吸

たんとう功を行う際に、腹式呼吸や逆腹式呼吸といったトラディショナルな呼吸方法ではなく、システマの呼吸法でたんとう功を行ったらどうなるか、試してみました。

バーストブリージングをしながら、たんとう功をやってみると、簡単に氣を取り入れることができました!例えて言うなら、「急速充電」のような感じです。

バーストブリージングでなくても、はっきりとした呼吸であれば、効果はあると思います。

上記たんとう功の場合のイメージは、基本的には通常のたんとう功と変わりませんが、呼吸に合わせて氣のボールの大きさを変えるイメージは大変なので( 特にバーストブリージングでは)、吸氣、呼氣によらず、一定の氣のイメージをもった方がやりやすいと思います。

是非、試してみてください(^^)

2015年4月1日水曜日

システマの呼吸と氣

システマについての話です。システマという名前を聞いたことがある方もいらっしゃるかもしれません。(歯磨き粉ではありません(^^))

システマはロシア発祥の現代的な武術で、(旧ソ連時代から)ロシアの軍隊で採用されているようです。

格闘技術としては、最初から1対多を想定した、現実的、実用的なもので、空手や中国武術にあるような型がありません。動きの自由度が高く、打撃や関節技などの攻撃や防御も含んでおり、様々なシチュエーションに対応できるようになっているようです。

システマで重要視されているのが、呼吸とサイキの力(氣の力と考えてよいと思います)です。システマを学ぶ方は、全ての動きを呼吸の力によって行うことができるように訓練します。呼吸によって心理的状態、サイキ(氣)の状態をコントロールし、呼吸とサイキの力を肉体的な(物理的な)パワーの源とします。システマの創設者であるミハイル リャブコ氏の動きを動画で見ると、あたかも反発し合う磁石のように、相手に対して物理的な意味でサイキ(氣)の力を使っているのがわかります。

また、システマは太極拳を取り入れている、という話も聞いたことがあります。太極拳で実際にどうやって格闘するの?という疑問を持たれる方もいらっしゃるかと思いますが、その答えの一つがシステマかもしれません。ウラジミール バシリエフ氏の動画の動きを見ると、そう思います。

システマはある意味、生き残りのための究極的な格闘技術は何か?という答えの一つだと言えるのかもしれません。

そんなシステマですが、最近、私はシステマの呼吸法を意識するようにしています。
私は武術家ではありませんが、システマの呼吸法はいろいろな意味で実用的だと思っています。システマの呼吸法を使うと、氣的にも心理的にも非常に具合が良くなります。

氣功では、呼吸とイメージと動きを合わせることが要求されます。ここで言う「合わせる」にはかなり深い意味があります。単にそれぞれを同じタイミングで行う、という意味ではないのです。それぞれが分割できない一体となったものでないといけないのです。
システマの場合も氣功に似ていて、連続的な呼吸によって、動く、力を出す、という考え方があります。呼吸が動きをリードするのです。氣功を行うときにシステマの呼吸法を使ってみると、氣、身体がよりフレッシュになります。なので、システマの呼吸法をもっと深くマスターしたいと思っています。

また、実生活においてもシステマの呼吸を使うようにしていると、常にフレッシュな状態を保てるので、疲れにくくなります。

恐らく、呼吸が動きや思考の源となるように普段から訓練していると、サイキの力(氣の力)が発達するのではないかと思っています。