2014年6月7日土曜日

上丹田の重要性

最近、試みに上丹田のたんとう功をやってみたのですが、非常に効果的であることがわかりました。上丹田、中丹田、下丹田の中では、恐らく上丹田が最も宇宙の氣と共振し、取り入れるイメージをしやすい箇所なのではないか、と思います。

氣功の世界では、よく「上虚下実」ということで下丹田が重視されますが、恐らくこの考え方は武術の影響ではないかと思います。確かに下丹田を良い氣で充実させれば、身体的には健康になっていきます。

「上虚下実」であるべきなら、頭部には氣がない方が良いのではないか、という考え方が出てくると思います。しかし、私は単純に上丹田の氣が相対的に下丹田の氣より少なければ良いわけではないと考えています。

よく聖者が描かれている絵画を見ると、聖者の頭部にオーラが描かれています。実際、意識の質が高い方の上丹田は、発達していると思います。

精神活動(理性的な活動)においては、上丹田がクリアになっていて氣が充実していることは重要であるはずですし、モチベーションを高めたり、情緒豊かに活動するには、中丹田が大きく作用するはずです。

上丹田、中丹田、下丹田の各丹田は、影響を及ぼす対象が違うので、使う目的によって使い分けが必要なのだと思います。結局、各丹田の氣が全てバランス良く、良い氣で充実しているのが理想的なのではないでしょうか。





そう考えると、たんとう功も上丹田、中丹田、下丹田とバランスよく行うのが良いように思えますが、いかがでしょうか。

中丹田と感情のエネルギー

4月に、参加者が全体で約250名というかなりの規模の成功に関する体験型セミナーに参加してきました。1グループあたり7、8人のチームに分け、基本的にはチーム単位で各セッションをこなしていくという形で進行していきました。

その中で「何のため、誰のために成功したいのか」をチーム内でプレゼンテーションをしてシェアするというセッションがあり、聞いている人を「感動させる」レベルのプレゼンテーションができるまで、何度も繰り返す、ということをしました。やってみて改めて氣づかされたのは、感情のエネルギーの重要性でした。人を説得したり感動させる重要なポイントは、話の筋が理路整然としていて論理がきれいであることではなく、感情がこもっていることなのです。また、行動を起こすことを考えた場合も、感情エネルギーが強いことが重要であるとも言われています。

そこで思いました。氣的には人体の中で感情と関係しているところは中丹田なので、感情エネルギーを高めるには、中丹田を強化すればよいのだと。少林寺の氣功では下丹田を意識することが多いですが、最近は試験的に中丹田を意識しています。

中丹田を意識するようになってから、以下のようなことに氣づきました。

 - 頭部に近いためか、氣をイメージしやすい。
 - 中丹田を意識すると氣を放射させやすい。
 - 上丹田、下丹田の中間であるためか、上丹田や下丹田に氣をまわす必要が生じた場合、
  中丹田からだとやりやすい。
 - 中丹田を意識した場合は「思い」や「感情」が氣に反映されやすい。

なので、外氣を行うような場合には中丹田を使うのがよさそうです。

とはいえ、何事もバランスが重要なので、上丹田、中丹田、下丹田に大きな偏りが生じないようにしようとは思っています。