2015年4月1日水曜日

システマの呼吸と氣

システマについての話です。システマという名前を聞いたことがある方もいらっしゃるかもしれません。(歯磨き粉ではありません(^^))

システマはロシア発祥の現代的な武術で、(旧ソ連時代から)ロシアの軍隊で採用されているようです。

格闘技術としては、最初から1対多を想定した、現実的、実用的なもので、空手や中国武術にあるような型がありません。動きの自由度が高く、打撃や関節技などの攻撃や防御も含んでおり、様々なシチュエーションに対応できるようになっているようです。

システマで重要視されているのが、呼吸とサイキの力(氣の力と考えてよいと思います)です。システマを学ぶ方は、全ての動きを呼吸の力によって行うことができるように訓練します。呼吸によって心理的状態、サイキ(氣)の状態をコントロールし、呼吸とサイキの力を肉体的な(物理的な)パワーの源とします。システマの創設者であるミハイル リャブコ氏の動きを動画で見ると、あたかも反発し合う磁石のように、相手に対して物理的な意味でサイキ(氣)の力を使っているのがわかります。

また、システマは太極拳を取り入れている、という話も聞いたことがあります。太極拳で実際にどうやって格闘するの?という疑問を持たれる方もいらっしゃるかと思いますが、その答えの一つがシステマかもしれません。ウラジミール バシリエフ氏の動画の動きを見ると、そう思います。

システマはある意味、生き残りのための究極的な格闘技術は何か?という答えの一つだと言えるのかもしれません。

そんなシステマですが、最近、私はシステマの呼吸法を意識するようにしています。
私は武術家ではありませんが、システマの呼吸法はいろいろな意味で実用的だと思っています。システマの呼吸法を使うと、氣的にも心理的にも非常に具合が良くなります。

氣功では、呼吸とイメージと動きを合わせることが要求されます。ここで言う「合わせる」にはかなり深い意味があります。単にそれぞれを同じタイミングで行う、という意味ではないのです。それぞれが分割できない一体となったものでないといけないのです。
システマの場合も氣功に似ていて、連続的な呼吸によって、動く、力を出す、という考え方があります。呼吸が動きをリードするのです。氣功を行うときにシステマの呼吸法を使ってみると、氣、身体がよりフレッシュになります。なので、システマの呼吸法をもっと深くマスターしたいと思っています。

また、実生活においてもシステマの呼吸を使うようにしていると、常にフレッシュな状態を保てるので、疲れにくくなります。

恐らく、呼吸が動きや思考の源となるように普段から訓練していると、サイキの力(氣の力)が発達するのではないかと思っています。

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