高野山でもう一つおもしろい収穫があったので、それについても記載しておきます。
体験瞑想で、"阿字観"を教えてもらった際に、気づいたことです。
"阿字観"は、「阿」の字をイメージしながら瞑想するという瞑想の方法の一つです。実際に教わって実践したのは数息法なので、少林寺の静功で習う基本的な功法と同じでした。ただ、一つ違う点がありました。それは、手印の組み方です。通常座禅を行うときには、右手と左手を重ねて、左右の親指同士を付けて、三角形のような形にしますが、高野山で教えていただいた手印は、親指を離す方法でした。
この2つの手印の間に体で感じられる違いがあります。通常の親指を付ける手印で座禅や瞑想を行うと、頭部に氣が集中したときに、氣が籠もりやすくなりますが、親指を離す手印の場合は、頭部に氣が籠もりにくくなる、という違いがあることに氣づきました。親指を離した状態をキープしなければならないので、手には若干緊張がありますが、頭部に氣が集中して氣が籠ることを避けられるというメリットは結構大きいです。
座禅や瞑想を行う際に、頭部に氣が集中しすぎないように、親指でコントロールすることができるというわけです。
座禅や瞑想を実践される方は、是非試してみてください。
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